6)Kumārī (クマーリー)(アロエヴェラ)(冷辛)

☆全草

☆クマーリー薬用部分の葉肉

★クマーリーの葉のアップ

【学名】
Aloe Vera Burm.F.

【科】

ツルボラン科(Asphodelaceae)

【同義語・異名】

Ajara(アジャラ)

Akshayakaraka(アクシャヤカラカ)

Amarā(アマラー):この植物は簡単には枯れない

Ambudhistrāvā(アンブディストラーワー):滲出液は元から粘性がある

Aruṇarājiyutā(アルナラージユター)

Atipicchilā(アティピッチラー):果肉は実際には非常にネバネバしている

Bahupatrā(バフパトラー):基部から多くの葉が生える

Balā(バラー)

Bhṛṅgoṣṭā(ブルンゴシュター):花々はミツバチを引き寄せる

Dhvajāmadhyadaṇḍā(ドゥワジャーマディヤダンダー)

Dīrghapatrika(ディールガパトリカ):長い葉を持つ

Gṛtakumāri(グルタクマーリ):滲出液はギーに似ている

Ghṛtakumārikā(グルタクマーリカー):滲出液はギーに似ている

Gṛhakanyā(グルハカンニャー):女性の為の家庭薬

Indian aloe(英名)

Kaṇṭakaprāvalā(カンタカプラーワラー):葉の縁には棘がある

Kaṇtakapravruta(カンタカプラブルタ)

Kanyā(カンニャー):女性の為の家庭薬

Kapila(カピラ)

kumārī(クマーリー):処女の病気に良い

kumārīsambhava(クマーリーサンバワ)

Maṇḍalā(マンダラー):葉は車輪のように配置されている

Mātā(マーター)

Panktikandadalā(パンクティカンダダラー)

Picchasambhṛtā(ピッチャサンブルター)

Rama(ラマ)

Saha(サハ):お湯の中でも保つ

Sahāsāra(サハーサーラ)

Sthalaruhā(スタラルハー):この植物の基部は大地に広がる

Sthūladalā(ストゥーラダラー):葉は水気に富んでいる

Sukaṇṭakā(スカンタカー):棘は順番に配列されている

Surasā(スラサー):滲出液はゼリー状

Taruni(タルニ):若い女性が多目的で用いる

Vipulastrāvā(ビプラストラーワー):切断した表面は液状物質が滲み出る

Vīra(ヴィーラ)

Virāsrāva(ヴィラースラーワ)

Viśālā(ヴィシャーラー)

Vranaghni(ヴラナグニ):創傷を治する

アロエヴェラ(和名)



【ガナ/クラ(古典における分類)】
ガナ)

ミシュラカ:Dr. Lad’s 24dravya


クラ)

Rasonakula


【ラサ(味)】
苦甘

【グナ(性質)】
重油粘

【ヴィールヤ(効力)】

冷性

【ヴィパーカ(消化後味)】

【プラヴァーワ(特異作用)】

解毒作用

【ドーシャへの影響】
トリドーシャシャーマカ(三つのドーシャを緩和する)


【スロトガーミトワ(経路・臓器・組織行性、親和性。特に作用する部位のこと)】
ドーシャ: ワータとカファを減じピッタを緩和する
体組織(ダートゥ):マーンサ、シュクラ、ラクタ、ラサ

老廃物(マラ):便、経血
臓器):目、子宮


【カルマ(作用)】

・悪化ピッタを瀉下により排出する(pittavirecana)

・異常ワータを緩和する(Vātaghna)

・解熱作用(Jvaraghna)

・体力向上(Balya)

・解毒作用(Viṣaghna)

・向知性作用(Medhya)

・若返り作用(Rasāyana)

・毛髪に良い(Keśya)

・目に良い(Cakṣuṣya)

・顔色を良くする(Varṇya)

・消化力向上(Dīpana)

・アーマ消化(Pācana)

・下剤作用(Bhedana)

・肝臓賦活作用(Yakṛduttejaka)(lower dose)

・瀉下作用(Virecana)

・血液浄化作用(Raktaśodhaka)

・皮膚の異常を治す(Tvagdoṣahara)

・創傷治癒促進作用(Vraṇaropaṇa)

・止痒作用(Kaṇḍūghna)

・抗寄生虫作用(Kṛmighna)(higher dose)

・難治性皮膚病を治す(Kuṣṭhaghna)

・抗浮腫/抗炎症作用(Śothahara)

・筋量増加(Bṛṅhaṇa)

・利尿作用(Mūtrala)

・催淫作用(Vṛṣya)

・子宮浄化・子宮組織の刺激・子宮の筋力を増す(Garbhāśayottejaka)

・通経作用(Ārtavajanana)

・抗催奇形性・安胎作用(prajāsthāpana)

・堕胎作用(Garbhāsrāvakara)



【適応(ローガグナタ)】
内服)

衰弱(Daurbalya)

慢性熱(Jīrṇajvara)

顔色の異常(Varṇavikāra)

目の病気(Netraroga)

結膜炎(Netrābhiṣyanda)

頭部疾患(Śiroroga)

てんかん(Apasmāra)

腹部疾患(Udararoga)

腹部腫瘤(Gulma)

アグニ低下(Agnimāndya)

腹部疝痛(Udaraśūla)

便秘(Vibandha)

肝臓と脾臓の病気(Yakṛtplīhāvikāra)

肝脾腫(Yakṛtplīhavṛddhi)

貧血(Pāṇḍu)

黄疸(Kāmalā)

血液性疾患(Raktavikāra)

浮腫/炎症(Śotha)

腫脹と疼痛を伴う病気(Śothavedanāyukta vikāra)

乾皮症(Carma)

外傷(Vraṇa)

水疱性皮膚疾患(Visphota)

火傷(Agnidagdha)

蕁麻疹(śītapitta)

寄生虫疾患(Kṛmiroga)

糸状虫(Tantukṛmi)

尖圭コンジローマ(Liṅgārśa)

排尿困難(Mūtrakṛcchra)

精液減少症(Śukradaurbalya)

無月経(Rajorodha)

月経異常(Ārtavavikāra)

乳腺炎(Stanvyatha)



【薬用部位】


【用量・用法】
葉のジュース(ゲル): 10-20ml         

ジュースの濃縮液(カラボルとも言います):2-4g


【含有化合物】
Vitamin A,C,E,B12

Foric asic

Choline

Aliiase

Alkaline phosphatase

Amylase

Bradykinase

Carboxypeptidase

Catalase

Cellulase

Lipase

Peroxidase

Calcium

Chromium

Copper

Selenium

Magnesium

Manganese

Potassium

Sodium

Zinc

Glucose

Fructose

Glucomannnanns

Polymannose

Aloe emodin

Aloetic acid

Alovin

Anthracene

Cholesterol

Campesterol

β-sitosterol

lupeol

amino acids

auxins

gibberellins


【使用例(āmayikaprayoga)】
・肝脾腫に100mlのゲル+茶さじ4分の1杯のウコンパウダーをかけて飲む

・気管支炎、扁桃腺炎、咳、風邪にアロエの葉1片を吸収力を増すために火で炙り、その後スプーン1杯のゲルを取り出してそこにスプーン1杯の蜂蜜、長胡椒2つまみ、クローヴ粉末1つまみ混ぜて1日3回飲む。

・結膜炎やものもらいのような眼科疾患に対し、新鮮なゲルを1滴まぶたに垂らす。オーガニックで葉に白い斑点が入っていない、純粋なアロエヴェラで葉が緑色をしている場合に限り直接目に点眼しても良い。

・食欲不振の時にスプーン1杯のゲルにチトラカ2つまみとトリカトゥ1つまみを混ぜて食前に摂る

・黄疸に対しアロエヴェラゲルとギーと玉ねぎジュースを等量ずつ混ぜて、鼻の穴にそれぞれ5滴ずつ垂らすと黄色い粘液が出て肝臓が良くなる。

・切り傷、火傷、怪我、発疹、じんましんに直接ゲルを塗布する

・貧血と皮膚病に対して、アロエヴェラジュースとザクロジュースを等量ずつ混ぜたもの100ccを1日3回飲む。


【処方例・主な適応】

クマーリャーサワ(Kumāryāsava):咳嗽、呼吸困難

クマーリワティー(Kumāri vaṭī): 消化力低下、腱の病気

クマーリタイラ(Kumāri taila):顔面神経麻痺、頭部疾患

ラジャハプラワルティニワティー(Rajahpravartini vaṭī):無月経、月経困難症


【注意・禁忌】
極端に亢進しているワータ

衰弱

脱水

下痢

赤痢

腸閉塞

乳がん(本人又は家族歴)

月経中(クマーリは内膜の活動を活性化するため)

は禁忌。

大量かつ長期に用いるとカリウム喪失を引き起こし、腸管の緊張が失われ、通過時間が減少する。また、コルチコステロイドの作用を増強する。

【1行まとめ】

解毒向知性若返りな「婦人病の友」三姉妹の三女


【臨床小話】

これまたBSDT大学に治療に来られた方ないしサダナンダ先生のコンサルテーションを受けられたことのある方にはお馴染みな生薬ですね。スプーン1、2杯のゲルにひとつまみのウコンと蜂蜜を混ぜて早朝空腹時に飲むというか食べる。というメニューが浄化療法、パンチャカルマ中の処方でよくありました。消化力を向上させ、毒素を燃やし解毒し血液を浄化し抗寄生虫作用があり体力を向上させ。という作用に期待してのことと思われます。日本で入手可能なところも嬉しい生薬です。葉をうまく外して先端から切って中を開いて表皮を避けてジュース部分、ゲルだけ取り出します。残った葉は濡らした新聞紙にくるんで冷蔵庫に入れれば1週間は余裕で持ちますし、大きめの葉1枚でだいたい一人分なら1週間くらい保ちます。

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