☆葉と花

☆種子

☆根

【学名】
Sida rhombilofia
【科】
アオイ科 (Malvaceae)
【同義語・異名】
Arrow-leaved sida(英名)
Common sida(英名)
Cuban jute(英名)
Jerry leaf(英名)
Kṣetrabalā(クシェトラバラー)
Queensland hemp(英名)
Sahadevā(サハデーヴァー)
Śvetapuṣpā(シュウェータプシュパー)
【ガナ/クラ(古典における分類)】
ガナ)
ミシュラカ:balācatuṣṭaya(バラー四種)
【ラサ(味)】
甘
【グナ(性質)】
軽油粘
【ヴィールヤ(効力)】
冷性
【ヴィパーカ(消化後味)】
甘
【ドーシャへの影響】
ワータピッタシャーマカ
【カルマ(作用)】
・ワータドーシャを緩和する(Vātaghna)
・オージャス増加(Ojovardhana)(免疫力亢進)
・体力向上(Balya)
・筋量増加(Bṛṅhaṇa)
・向知性作用(Nāḍībalya)
・知覚回復作用(Vedanāsthāpana)
・解熱作用(Jvaraghna)
・抗浮腫/抗炎症作用(Śothahara)
・アーマ燃焼+消化力亢進+吸湿作用(Grāhī)
・心保護・強心作用(Hṛdya)
・出血性疾患を治す(Raktapittaśāmaka)
・利尿作用(Mūtrala)
・精子形成作用(Śukrala)
・受胎促進・抗催奇形性・安胎作用(Prajāsthāpana)
【適応(ローガグナタ)】
ワータ性疾患(vātavikāra)
神経衰弱(Nāḍībdaurbalya)
過敏性腸症候群(Grahaṇī)
心不全(Hṛddaurbalya)
出血性疾患(Raktapitta)
肺結核/血胸(Uraḥkṣata)
精子尿症(Śukrameha)
過多月経(Pradara)
子宮機能低下(Garbhāśayadaurbalya)
排尿困難(Mūtrakṛcchra)
発熱(Jvara)
(マラリアなどの)間欠熱(Viṣamajvara)
衰弱(Daurbalya)
結核(Kṣayaroga)
悪液質/羸痩(Kṛśatā)
感染創(Vranaśotha)
目の病気(netraroga)
【薬用部位】
根
種子
【用量・用法】
搾り汁:10-20ml
粉末:3-6g
【注意・禁忌】
特になし
【1行まとめ】
バラーに一番似ているバラー四種の一員
【臨床小話】
マハーバラーがピンで役立つのはフィラリア症(シュリーパダ)とマラリアなどの間欠熱(ビシャマジュワラ)だそうです。さすがにマハーバラーまでくるとわりとマイナーといいますか、マイナー生薬扱いかつ、取り扱っていたのが一番収載数の多いパンディ先生本だけでした。
バラードゥワヤ(Balādvaya)、バラー二種=Balā+Atibalā
バラートラヤ(Balātraya)、バラー三種=Balā+Atibalā+Nāgabalā
バラーチャトゥシュトゥヤ(Balācatuṣṭhya)、バラー四種=Balā+Atibalā+Nāgabalā+Mahābalā
と呼ばれていて、三小古典の一つ・バーバプラカーシュはバラーとはこの四種類であるという立場で性質、用法もバラーと同じであるとしています。
が、細かくみるとラサやグナ、カルマが少しずつ異なります。マハーバラーが一番オリジナルの頭に何も付いてないバラーに似ていますが、性質が重性でなく軽性である点がバラーとは異なります。